BOOKS:夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

今頃読んで、大感動。

5年前には購入してて、ずっと積ん読だったのを激しく後悔。

なんてこったい・・・

 

すでに有名な小説ではありますが、夜通し歩く学校行事「歩行祭」で

起こる、ちょっとした奇跡、成長の物語です。

 

私の通った学校には、もちろん歩行祭はなく、

主人公のような複雑な事情もなく、もっと言うなら、

この小説に出てくる誰よりも子供で、なにも考えていなかったけれど。

 

この小説を読むと、なんか色々思い出す。

自分の中の何かを克服しようとしてたり。

でも、本当は今がすごく守られているっていうのも分かっている。

この状態が長くは続かないことも。

高校生活って、すごく内側で完結していて

大学に入ったらもう、全然ちがう価値観や生活が待っていて

ここからはそんなにたくさんの物をもっていけない。

そういう気持ち。

 

こう、そういう「うっすら気づいてるけど、気づかないふりをして

友達とか、勉強とか部活とかを毎日を一生懸命やっていた」

ことを、何十年かぶり?に思い出して切なくなってしまった・・・・

 

そういうのを思い出させるくらいは、この小説の登場人物は

色々と自覚していて、そこがちょっと作り物っぽいというか、

実際の高校生はもうちょっとお気楽なような気もするけど。

 

とにかく、なんかもう、この小説は早く読んだ方がいいです!

それくらいおすすめ!!(今頃だけど)