BOOKS:夜のピクニック
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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今頃読んで、大感動。
5年前には購入してて、ずっと積ん読だったのを激しく後悔。
なんてこったい・・・
すでに有名な小説ではありますが、夜通し歩く学校行事「歩行祭」で
起こる、ちょっとした奇跡、成長の物語です。
私の通った学校には、もちろん歩行祭はなく、
主人公のような複雑な事情もなく、もっと言うなら、
この小説に出てくる誰よりも子供で、なにも考えていなかったけれど。
この小説を読むと、なんか色々思い出す。
自分の中の何かを克服しようとしてたり。
でも、本当は今がすごく守られているっていうのも分かっている。
この状態が長くは続かないことも。
高校生活って、すごく内側で完結していて
大学に入ったらもう、全然ちがう価値観や生活が待っていて
ここからはそんなにたくさんの物をもっていけない。
そういう気持ち。
こう、そういう「うっすら気づいてるけど、気づかないふりをして
友達とか、勉強とか部活とかを毎日を一生懸命やっていた」
ことを、何十年かぶり?に思い出して切なくなってしまった・・・・
そういうのを思い出させるくらいは、この小説の登場人物は
色々と自覚していて、そこがちょっと作り物っぽいというか、
実際の高校生はもうちょっとお気楽なような気もするけど。
とにかく、なんかもう、この小説は早く読んだ方がいいです!
それくらいおすすめ!!(今頃だけど)